11月30日と12月1日の二日間だけ、私が住む上越市高田で売り出す餅があります。それが、川渡餅(かわたりもち)。春日山を居城とした上杉謙信公が武田信玄との川中島の戦前夜に餅を振舞い、兵たちの士気を高めて勝利したことに由来するこのあんころ餅。千曲川を渡る前に食べた餅ということで「川渡餅」という名前がつけられ、その年の無病息災などを祈願して食べられています。
12月1日の朝、この餅を食べます。上越に移り住んでからこの川渡餅が、私のなかで一年を図る行事の一つに加わりました。早いもので、もう川渡餅。無病息災のありがたさを深く感じつつ。