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東北の山旅(後半)

  • 執筆者の写真: kansuke
    kansuke
  • 2016年5月11日
  • 読了時間: 3分

東北の山旅、後半です。

鳥海山を滑った後は、観光をしつつ飯豊山へと移動。低気圧の通過を下界でやり過ごし、連休後半の晴れ間をねらって行ってみました。

登山口にある大日杉小屋

登山口にある大日杉小屋。通年利用可能で、管理人さんがいるとき(7月〜8月と、9月・10月の土日)は、なんと温水シャワーも利用できるとか! とても立派な施設です。ありがたや。

巨木がいい目印。御田の杉

大日杉登山口からいきなりの急登。その名もザンゲ坂。きつい登りにやや重い足取り・・・。ここのところを振り返り、ちょっと怠惰な生活を送り過ぎたのか?など、あれやこれやと心の中でザンゲしつつ、ゆるゆると登高。御田の杉でホッと一息です。

イワウチワの群生

そして、特筆すべきはイワウチワ。雪が出てくるまでの間、とにかくずーーーっと登山道わきで花開き、我々を癒してくれました。なんだか今回で一生分のイワウチワを見たような、そう思わせるくらいにみごとな群生でした。

だまし地蔵手前くらいから雪の上を歩くようになり、しっかりと雪が付いて傾斜が出てきた頃合いをみてアイゼンを装着。地蔵岳から先の稜線は部分的に融雪が進み、雪稜を行ったり夏道を歩いたりと、キワキワを見極めつつ。この時期ならではのルートファインディングですね。

そうこうしているうちに風が強まり・・・ここからが本当に大変でした(汗) 多少の風除けエリアと風の息はありつつも、ゴォーという音とともに吹き付ける風、風、風。ひとりではバランスを崩しそうな場面では、ザックスクラムを組んで。沢登りの技術がこんなところでも?

その日はアラレが降りだすくらいのいいタイミングで切合小屋に到着し、強風が吹き付ける音を聞きながら、稜線に立つ小屋のありがたみをしみじみと感じながら過ごしました。

切合小屋からの飯豊本山

翌朝、無風快晴。

わりと遅くまで風が吹いていたなぁと、寝ながらもうつらうつらと思いつつ、朝はこんな感じで。昨日のアラレがうっすらと積もり、風に打ち付けられた雪面はカチカチに。でも、風がないと、トイレに行くにもこんなにも違うのかというくらいの小屋前でした。

飯豊本山だけでもピストンしてくることもできたのですが、明日からまた天気が崩れてくる予報だったので、ここは早めの退避と下山しました。

飯豊連峰の最高峰・大日岳

飯豊連峰・最高峰、大日岳。どっしり、且つ優美な姿に惚れ惚れです。

今回は、ある程度風が強いのことは覚悟していたのですが、予想以上の強風続きに、帰宅してから天気図やら知り合いの気象予報士さんのブログ(気象予報士Kasayanのお天気放談)やらを見てみました。 それによると、ちょうど上空の偏西風がこれまたいいところ(?)に流れ込み、それに沿った気圧の谷の通過があり。いろいろと考える、いい機会となりました。飯豊山、また来ます!


 
 
 

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